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記念硬貨は使える?お店・自販機・銀行での扱いと、額面で使うときの注意

編集:お金をめぐる編集部 公開 更新 約5分で読めます
記念の500円硬貨の表と裏
目次
  1. 記念硬貨はお金として使える?
  2. どんな額面の記念硬貨がある?
  3. お店や自販機で使える?
  4. 銀行で替えてもらえる?
  5. 高く買った記念硬貨を使うとどうなる?
  6. よくある質問

引き出しの奥から、オリンピックや万博の記念硬貨が出てくることがあります。きれいなまま取っておくのも一つですが、ふだんの買い物で出せるのかどうかも気になるところです。答えから言うと、記念硬貨はお金として使えます。ただ、「法律上使える」ことと「お店や自販機ですんなり使える」ことは、少し別の話です。

  1. 記念硬貨も法律上はれっきとした「貨幣」。ふだんの硬貨と同じ扱いで使える
  2. ふだんの硬貨と素材や大きさが違い、自販機では受け付けないことがある。銀行などの窓口でふだんの硬貨に替えられる
  3. 高い値段で手に入れた記念硬貨も、支払いに出せば額面どおりにしか数えられない

記念硬貨はお金として使える?

財務省の説明では、記念硬貨の根拠は「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」です。この法律のうえで「貨幣」とされているので、どの記念硬貨も、ふだんの硬貨と変わらない扱いで使えます。

記念硬貨の歴史は、1964年の東京オリンピックに合わせた千円銀貨から始まります。これより古い記念硬貨は存在しません。そこから、オリンピックや万国博覧会、皇室のお祝いごとなどに合わせて、閣議決定を経て国家的記念事業として出されてきました。

60年以上前の記念硬貨でも、今のお金として通用する。ふだんの100円玉や500円玉と、法律上の立場は同じです。

どんな額面の記念硬貨がある?

記念硬貨には、ふだんの硬貨にはない額面もあります。造幣局の記念貨幣一覧を見ると、額面は100円から10万円まで7種類です。

額面一覧で最初に出てくる例
100円東京オリンピック記念の銀貨(1964年)
500円国際科学技術博覧会記念の白銅貨(1985年)
1,000円東京オリンピック記念の銀貨(1964年)
5,000円国際花と緑の博覧会記念の銀貨(1990年)
10,000円天皇陛下御在位60年記念の銀貨(1986年)
50,000円皇太子殿下御成婚記念の金貨(1993年)
100,000円天皇陛下御在位60年記念の金貨(1986年)

いちばん小さい100円と、いちばん大きい10万円では、額面が1,000倍違います。10万円金貨は、1枚で一万円札10枚分にあたる硬貨です。

お店や自販機で使える?

法律上は、お店でも記念硬貨で払えます。ただ、硬貨には「額面価格の20倍まで、法貨として通用する」という決まりがあり、記念硬貨も同じです。たとえば10万円の記念硬貨なら、20枚分の200万円までが、法貨として通用する範囲にあたります。この決まりそのものは貨幣・紙幣・硬貨・通貨の違いにくわしく書いています。

つまずきやすいのは、自動販売機です。記念硬貨は銀や金でできていたり、直径がふだんの硬貨と違ったりします。こうした硬貨は、自販機に入れてもはじかれることがあります。

そこで財務省は、使うときは銀行などの金融機関の窓口で、ふだんの硬貨に引き換えてから使うよう案内しています。手間は一度かかりますが、そのほうが確実です。

銀行で替えてもらえる?

持って行く先は、近くの銀行などの金融機関か、日本銀行の窓口です。そこで、ふだんの硬貨と取り替えてもらえます。

気になるのが、替えたあとの行き先です。造幣局の説明をたどると、窓口で集まった記念硬貨は、まず日本銀行へ、そこから造幣局へと送られます。そこではもう硬貨ではなく、国が持つ地金として扱われます。造幣局は、素材ごとに鋳つぶして、新しく発行する硬貨の材料に使うとしています。傷んで回収された硬貨全般について、財務局は、原則として硬貨の材料に回し、使わない分は地金にして売却していると説明しています。

回収された記念硬貨は、そのまま世の中に出し直されるのではなく、地金として処理されるということです。手放す前に、残しておくかどうかを考えておいてもいいかもしれません。

高く買った記念硬貨を使うとどうなる?

記念硬貨の中には、額面より高い値段で売られたものもあります。代表的なのがプレミアム貨幣です。金や銀などの貴金属を使っていて、製造の費用が額面を超えるため、造幣局が額面を下回らない値段で販売しています。日本でこの売り方が始まったのは、長野オリンピックの記念金貨からでした。

ただし、こうした記念硬貨も、使うときは額面のままです。造幣局は、購入した値段では使えないとはっきり書いていて、集めておくことを勧めています。表面に光沢を持たせた収集用のプルーフ貨幣も、同じく造幣局が販売しているものです。

では、記念硬貨に額面以上の値打ちがあるのかというと、造幣局は、市場での価値は把握していないとしています。このページでも、売り買いの値段は扱いません。使うか、残すか。少なくとも「使えば額面」という点だけは、決める前に知っておくと安心です。

よくある質問

記念硬貨はどこで手に入る?

貴金属を使ったプレミアム貨幣や、収集用のプルーフ貨幣は、造幣局が販売しています。それ以外の記念硬貨は、取扱金融機関の窓口で、額面で引き換えるのが基本です。

貨幣セットに入っている硬貨も使える?

造幣局によると、貨幣セットの中の硬貨も、記念硬貨を含めてすべてお金として使えます。ふだんの硬貨の移り変わりは日本の硬貨の歴史、500円玉の種類は新しい500円玉と旧500円玉の違いにまとめています。

古いお札も同じように使える?

お札にも、昔の券で今も使えるものがあります。くわしくは古いお札の確かめ方にまとめています。

  • 記念硬貨は法律上の「貨幣」。1964年の東京オリンピック記念から、すべてふだんの硬貨と同じように使える
  • 額面は100円から10万円まで7種類。自動販売機では使えないことがあるので、銀行などの窓口でふだんの硬貨に替えると確実
  • 高く買った記念硬貨も、使えば額面のまま。窓口で替えた記念硬貨は地金として処理される

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