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新旧500円玉の違いは?3代の素材・重さと偽造対策の移り変わり

編集:お金をめぐる編集部 公開 更新 約5分で読めます
令和二年の500円玉
目次
  1. 3代の500円玉はどこが違う?
  2. 手元の500円玉はどれ?
  3. 1982年の500円玉はなぜ生まれた?
  4. 2000年の500円玉は何が変わった?
  5. 2021年の500円玉の新しいしかけは?
  6. 新しい500円玉の発行が遅れたのはなぜ?
  7. 古い500円玉は今も使える?
  8. よくある質問

今も使える500円玉は、1982年・2000年・2021年に出た3種類です。3代とも直径は26.5mmで、図柄も同じです。変わってきたのは素材と重さ、縁のギザ、そして偽造を防ぐしかけです。

  1. 素材は白銅(1982年)→ ニッケル黄銅(2000年)→ 色の違う金属を組み合わせた作り(2021年)
  2. 重さは7.2g → 7.0g → 7.1g。大きさと図柄は3代とも同じ
  3. 2021年の新しいしかけは3つ。そのうち2つは、記念500円貨で先に使われていた

3代の500円玉はどこが違う?

3代を並べると、「変わらなかったもの」と「変わったもの」がはっきり分かれます。日本銀行の資料をもとに、ひとつの表にしました。

1982年2000年2021年
素材白銅ニッケル黄銅バイカラー・クラッド
重さ7.2g7.0g7.1g
直径26.5mm26.5mm26.5mm
縁文字斜めギザ異形斜めギザ
図柄桐・竹・橘桐・竹・橘桐・竹・橘

直径と図柄は、約20年ごとの切り替えでも一度も変わっていません。変わったのは、指で触れる縁と、金属そのものです。

重さは、7.2gから7.0gに軽くなり、2021年に7.1gへ戻りました。1枚ではわずか0.1gや0.2gの差でも、枚数が増えると差は目に見えてきます。1億円を500円玉でそろえると20万枚。1982年の500円玉なら1,440kg、2000年の500円玉なら1,400kgで、40kgも違います。2021年の500円玉ならその間の1,420kgです。

素材の中身では、ニッケルの割合が大きく動いています。1982年はニッケル25%。2000年はニッケル8%で、約3分の1に減りました。2021年は全体でニッケル12.5%です。

手元の500円玉はどれ?

財布の500円玉がどの代かは、縁を見ると分かります。表の図柄は3代とも同じなので、表を見ても区別できません。

  • 縁がギザではなく文字:1982年の500円玉
  • 縁が斜めのギザ:2000年の500円玉
  • 斜めのギザの一部だけ形が違い、外側と内側で色が違う:2021年の500円玉

2021年の500円玉は、二色三層という作りのため、外側の輪と内側で色が分かれて見えます。3代の中で、ひと目で見分けやすいのはこの500円玉です。

1982年の500円玉はなぜ生まれた?

それまで、いちばん高い硬貨は100円玉でした。自動販売機が急に増え、自動販売機で買う品物の値段も上がってきたことなどから、500円硬貨がつくられました。

この最初の500円玉は、縁がギザではなく文字でした。

2000年の500円玉は何が変わった?

2000年の切り替えは、偽造や変造を防ぐための変更でした。素材が白銅からニッケル黄銅に変わり、縁も文字から斜めギザになりました。

この斜めギザは、造幣局によると、大量につくる硬貨として世界で初めて斜めギザを付けた例です。ギザを斜めにすると、まねして作るのが難しくなります。

もうひとつ、傾けると「500円」の文字が浮かぶしかけ(潜像)も入っています。日本銀行のページには、2000年の500円玉を傾けて、この文字を見せた写真が載っています。

2021年の500円玉の新しいしかけは?

財務省が「新たな」偽造防止の技術として挙げたのは3つです。

  • バイカラー・クラッド:違う金属の板をはさみ込んだ芯を、さらに別の金属の輪にはめ込んだ作り。二色三層の構造です
  • 異形斜めギザ:斜めギザの一部だけを、ほかのギザと違う形にしたもの。ふだん使う硬貨では世界初です
  • 微細文字:縁の内側に入れた細かい文字

造幣局は、このほかのしかけも紹介しています。見る角度で文字が見え隠れする潜像と、桐の中央に小さな穴を並べた微細点。それに「日本国」「五百円」の文字のまわりに入れた、髪の毛より細い線です。

ここで注目したいのは、新しい3つのうち2つが、初めて使われたわけではないことです。造幣局のQ&Aでは、二色の金属の作りも形の違うギザも、記念500円貨の技術として紹介されています。地方自治法施行60周年を記念した500円貨です。ふだん使う500円玉に入ったのは2021年ですが、記念貨幣では一足先に使われていました。

地方自治法施行60周年の記念貨幣は、高知県の分に坂本龍馬が描かれたシリーズでもあります。硬貨の絵柄については硬貨の絵柄の意味でまとめています。

新しい500円玉の発行が遅れたのはなぜ?

新しい500円玉は、財務省が2019年4月9日に発表し、2021年度の上期に出す目安でした。ところがコロナ禍で、お金を扱う機械を直す作業への影響が見込まれ、この時期は延期されました。

実際に出たのは2021年11月です。硬貨が新しくなると、自動販売機のように硬貨を受け付ける機械も対応させる必要があります。発行の時期も、その準備と切り離せなかったことが分かります。

古い500円玉は今も使える?

財務省は、ひとつ前の500円玉も、新しい500円玉が出たあとも使えますと案内しています。日本銀行も、1982年と2000年の500円玉を「現在発行されていないが有効な」お金の一覧に載せています。

財布に3代がまざっていても、区別せずに支払いに出せます。

よくある質問

500円玉のギザはいくつある?

造幣局は、ギザの数は公表していません。ギザには偽造を防ぐ役目もあるので、数は明かしていないのです。

3代の500円玉で1億円分をそろえると重さは?

上の表の重さで計算すると、1982年の500円玉で1,440kg、2000年の500円玉で1,400kgです。2021年の500円玉なら1,420kgになります。ほかのお金との比べ方は1億円は何キロ?で、金額を変えた計算はお金の重さ計算機で試せます。

500円玉の図柄の意味は?

表の桐、裏の竹と橘は、3代とも同じです。今の500円玉の大きさや重さは500円玉のページに、図柄の話は硬貨の絵柄の意味にあります。

  • 今も使える500円玉は1982年・2000年・2021年の3種類。直径と図柄は同じ
  • 縁を見れば見分けられる。文字なら1982年、斜めギザなら2000年、一部だけ形の違うギザと二色なら2021年
  • 2021年の新しいしかけのうち2つは、記念500円貨で先に使われていた
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