本文へ移動

プルーフ貨幣とは?ミントセットとの違いと、額面666円のセットの値段

編集:お金をめぐる編集部 公開 約5分で読めます
プルーフ貨幣とは?ミントセットとの違いと、額面666円のセットの値段
目次
  1. プルーフ貨幣とは?
  2. ふだんの硬貨と何が違う?
  3. 貨幣セットとは?
  4. ミントセットとプルーフ貨幣セットはどう違う?
  5. 額面の合計と販売価格はなぜ違う?
  6. セットの硬貨は使える?
  7. よくある質問

造幣局の通信販売を見ると、同じ6種類の硬貨が入ったセットなのに、2,300円のものと8,400円のものがあります。高いほうに入っているのが、プルーフ貨幣と呼ばれる特別な仕上げの硬貨です。ふだんの硬貨との違いと、セットごとの中身・値段を、造幣局の案内をもとに整理しました。

  1. プルーフ貨幣はコレクション向けの貨幣。磨き上げた金型を使い、プレスを2回以上重ねて仕上げる
  2. 造幣局の貨幣セットには、未使用の硬貨に年銘板を添えたミントセットや、プルーフ貨幣6枚のセット(年銘板あり・なし)などがある
  3. 令和8年銘は、ミントセットが2,300円、通常プルーフ貨幣セットが8,400円と7,700円。中の硬貨の額面は合わせて666円で、使うときの価値も666円

プルーフ貨幣とは?

見た目でいちばん分かりやすい違いは、表面の輝きです。造幣局はプルーフ貨幣を、コレクションのために特殊な技術で作った貨幣と位置づけています。地の部分に光沢があり、図柄がはっきり立って見えます。

仕上げ方にも違いがあります。模様を押しつける金型(極印)をあらかじめ磨いておき、プレスは2回以上かけます。造幣局は、細心の注意を払う工程だとしています。ふだんの硬貨の作り方は硬貨の作り方にまとめています。

ふだんの硬貨と何が違う?

額面と使い道は同じで、違うのは作り方と、手元に届くまでの道筋です。

項目ふだんの硬貨プルーフ貨幣
作り方通常の工程磨いた極印で2回以上プレス
手に入れ方日本銀行から金融機関へ造幣局が販売
使うとき額面どおり額面どおり

造幣局で作られた硬貨は、いったん財務省を通して日本銀行へ渡り、銀行などを経由して私たちの手に届きます。これに対してプルーフ貨幣は、造幣局が自分で売る貨幣です。法律の第10条が、光沢を出す特別な作り方をした貨幣を、造幣局の販売品として挙げています。

貨幣セットとは?

プルーフ貨幣は、造幣局が売る貨幣セットの中に入っています。造幣局の貨幣セットには、その年の未使用の硬貨に年銘板(製造年を表すメダル)を添えてケースに入れたものや、プルーフ貨幣だけを収めたものなどがあります。

歴史は半世紀以上あります。海外向けの販売が昭和44年度、国内向けが昭和50年度に始まり、昭和61年度にプルーフ貨幣のセットが加わりました。新しい記念貨幣が出ると、それを組み込んだ製品が作られることもあります。記念日や、造幣局の桜の通り抜けをテーマにしたセットもあります。

ミントセットとプルーフ貨幣セットはどう違う?

令和8年銘の3つを並べると、違いは硬貨の仕上げと、年銘板の有無に集まっています。

  • ミントセット:ふだんの仕上げの硬貨6枚(未使用)と、丹銅の年銘板。令和8年銘の年銘板の図柄は、午年にちなんだ馬。2,300円で、予定数は104,000個
  • プルーフ・年銘板あり:プルーフ貨幣6枚と、純銅の年銘板。8,400円で、予定数は24,000個
  • プルーフ・年銘板なし:プルーフ貨幣6枚のみ。7,700円で、予定数は6,000個

ミントセットは、国内向けの貨幣セットの中でいちばん古く、昭和50年の「通常貨幣セット」がその前身です。名前が変わったのは平成10年銘のときです。正式な名前は「通常プルーフ貨幣セット」で、年銘板つきが昭和62年銘から続く定番で、年銘板なしの型は平成15年銘に登場しました。

額面の合計と販売価格はなぜ違う?

値段と額面の開きは、数字にするとかなり大きく見えます。6枚の額面を全部足すと、666円です。

セット販売価格額面666円の何倍か
ミント2,300円約3.5倍
プルーフ(年銘板あり)8,400円約12.6倍
プルーフ(年銘板なし)7,700円約11.6倍

では、その差は何の分なのか。造幣局の販売要領を読んでも、価格の内訳は出てきません。書かれているのは、価格に消費税と送料が含まれることと、セットの中身だけです。年銘板の有無で700円違いますが、その700円の中身も示されていません。

値段の付け方に決まりがあるのは、金や銀を使い、作る費用が額面を上回る記念貨幣(プレミアム貨幣)のほうです。費用と額面のどちらよりも安くはしない、というものです。ふだんの貨幣セットの値段について、こうした説明は造幣局の案内に見当たりません。記念貨幣の値段の話は記念貨幣の一覧でも触れています。

セットの硬貨は使える?

セットの硬貨もお金として使えますが、使うときの価値は額面どおりです。造幣局によると、記念貨幣を含め、セットに入った硬貨はどれも貨幣として使えます。

8,400円で買ったセットの硬貨を全部お店で使っても、支払えるのは666円分です。プレミアム貨幣なども、買った値段で使うことはできません。造幣局自身は、使わずにセットのまま持っておくことを勧めています。

よくある質問

貨幣セットはどこで買える?

注文先は3つあります。ネットで申し込むなら造幣局のオンラインショップ、ほかに造幣局が案内している窓口として、お客様サービスセンターとミントショップがあります。どのセットを売っているかは時期で変わります。

記念事業のプルーフ貨幣セットもある?

あります。造幣局は、記念事業ごとにテーマを決めたプルーフ貨幣のセットも出しています。記念硬貨をお金として使うときの注意は、記念硬貨の授業で紹介しています。

  • プルーフ貨幣はコレクション向けの貨幣で、磨いた金型と2回以上のプレスで仕上げる。売るのは造幣局
  • 貨幣セットには、未使用の硬貨に年銘板を添えたミントセットや、プルーフ貨幣6枚のセットなどがある。令和8年銘は2,300円・8,400円・7,700円
  • 中の硬貨の額面は合計666円。価格の内訳は公表されていない。セットの硬貨も使えるが、価値は額面どおり

次に読む