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ギザ10とは?ギザがあった理由と、年号ごとに作られた枚数

編集:お金をめぐる編集部 公開 更新 約5分で読めます
昭和二十六年の10円玉(縁にギザがある)
目次
  1. ギザ10はどの年号の10円玉?
  2. なぜ10円玉にギザがあった?
  3. なぜギザがなくなった?
  4. 今の10円玉と何が違う?
  5. 昭和31年のギザ10はある?
  6. 昭和26年のギザ10はいつから使われた?
  7. ギザ10は今も使える?
  8. よくある質問

ギザ10は、縁にギザギザのある10円玉で、昭和26年から昭和33年までの年号が入っています。ただし昭和31年は、造幣局の製造枚数の表で「0千枚」です。ギザは、この10円玉が当時いちばん高い額面の硬貨だった印でした。

  1. ギザ10は、年号が昭和26年〜昭和33年の10円玉。今の10円玉と違うのは縁のギザだけ
  2. ギザは「いちばん高い硬貨」の印。100円銀貨と見分けやすくするため、1959年に外された
  3. 昭和31年の年号は、造幣局の表では0千枚。年号によって作られた枚数に約20倍の差がある

ギザ10はどの年号の10円玉?

財布の10円玉の年号を見れば、ギザ10かどうかが分かります。造幣局の「年銘別貨幣製造枚数」では、ギザ付きの10円玉は昭和26年から昭和33年の8年分に数字が入っています。

年号作られた枚数
昭和26年(1951年)1億107万枚
昭和27年(1952年)4億8,663万枚
昭和28年(1953年)4億6,630万枚
昭和29年(1954年)5億2,090万枚
昭和30年(1955年)1億2,310万枚
昭和31年(1956年)0千枚
昭和32年(1957年)5,000万枚
昭和33年(1958年)2,500万枚

8年分を合わせると17億7,300万枚です。多いのは昭和27年から昭和29年までで、どの年も4億枚を超えています。

年号ごとに並べると、差の大きさがよく分かります。いちばん多い昭和29年の5億2,090万枚に比べ、昭和33年は2,500万枚。約20分の1です。

なぜ10円玉にギザがあった?

ギザには、はっきりした役目がありました。造幣局によると、硬貨のギザにはもともと2つの意味がありました。

  • 金貨や銀貨で、外側を削り取られないようにするため
  • その硬貨が、いちばん高い額面の硬貨である印

1951年に生まれた10円玉は、当時いちばん高い額面の硬貨でした。そこでギザが付けられました。

今の硬貨のギザは、他の硬貨と区別するためや、偽造を防ぐためのものです。同じギザでも、時代によって役目が変わってきました。

なぜギザがなくなった?

きっかけは、1957年に出た100円銀貨です。100円銀貨にもギザがあり、10円玉と見分けにくくなりました。そこで1959年、10円玉はギザのない今の形に変わりました。

気づきにくいのが、このとき形を変えたのは10円玉だけではないことです。100円銀貨と50円ニッケル貨がどちらも銀白色で、ギザもあって見分けにくい、という声も出ていました。1959年には、次の3種類がまとめて手直しされています。

  • 10円玉:ギザをなくした
  • 50円玉:穴をあけ、ギザをなくした
  • 100円銀貨:大きさと素材はそのままで、絵柄を稲穂に変えた

10円玉のあと、1955年に50円玉、1957年に100円銀貨と、より高い硬貨が続けて出ました。硬貨の種類が増えたところで、見分け方をまとめて組み直した年だったといえます。

今の10円玉と何が違う?

違うのは縁だけです。日本銀行の資料で、ギザ10と今の10円玉を並べました。

ギザ10今の10円玉
素材銅95%・亜鉛・錫銅95%・亜鉛・錫
直径23.5mm23.5mm
重さ4.5g4.5g
表の図柄平等院鳳凰堂平等院鳳凰堂
縁ギザありギザなし

素材も大きさも重さも同じなので、縁を見ないと見分けにくいほどです。10円玉の図柄の話は硬貨の絵柄の意味にあります。

昭和31年のギザ10はある?

造幣局の表では、昭和31年の欄は「0」です。ほかの年に数字が入っているのに、この年だけが0千枚になっています。

ただし、この表の単位は千枚で、千枚未満は四捨五入すると書かれています。0千枚だけでは、実際に0枚だったのか、千枚未満の端数があったのかまでは分かりません。表の丸め方から、あったとしても500枚未満です。

なお、この表には記念貨幣は入っていません。

昭和26年のギザ10はいつから使われた?

日本銀行の資料では、この10円玉は1951年に定められて製造が始まり、世の中に出たのは1953年からです。昭和26年や昭和27年の年号が入った10円玉も、使われ始めたのは1953年以降ということになります。

硬貨をつくることと、世の中に出すことは別の手続きです。造幣局の説明では、製造は造幣局、発行は政府が行います。ギザ10の場合、製造が始まってから発行までに2年の間がありました。

ギザ10は今も使える?

日本銀行の「その他有効な銀行券・貨幣」のページに、ギザのある10円玉も載っています。今は作られていなくても、お金としての効力は続いています。

財布から出てきても、ほかの10円玉と区別なく支払いに出せます。

よくある質問

今の硬貨でギザがあるのはどれ?

日本銀行の資料では、ギザがあるのは500円玉・100円玉・50円玉です。500円玉は斜めのギザで、詳しくは新旧500円玉の違いにあります。10円玉・5円玉・1円玉にはギザがありません。

10円玉のギザの数はいくつ?

造幣局は、ギザの数は公表していません。今のギザには偽造を防ぐ役目もあるためです。

今の10円玉のデータは?

大きさ・重さ・素材は10円玉のページにまとめています。

  • ギザ10は、年号が昭和26年〜昭和33年の10円玉。違うのは縁だけ
  • ギザは当時いちばん高い硬貨の印。100円銀貨の登場で見分けにくくなり、1959年に外された
  • 昭和31年は造幣局の表で0千枚。作られていたとしても500枚未満

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