本文へ移動

新紙幣と旧紙幣の違いは?財布で2枚並べて分かる7つのポイント

編集:お金をめぐる編集部 公開 更新 約4分で読めます
野口英世の千円札と北里柴三郎の千円札を並べて持つ手
目次
  1. 大きさは違う?
  2. 顔と裏の図柄はどう変わった?
  3. 額面の数字はどう変わった?
  4. ホログラムとすかしはどう変わった?
  5. 指で触るマークはどう変わった?
  6. お札の番号はどう変わった?
  7. 古いお札も使える?
  8. よくある質問

財布に新しい一万円札と前の一万円札がどちらも入っていたら、並べてみてください。大きさはぴったり同じなのに、よく見ると違うところがいくつもあります。日本銀行の比較資料をもとに、目に入る順に7つの違いを見ていきます。ここでいう旧紙幣は、2004年11月1日に出たお札です。

  1. 大きさは同じ。違うのは顔・裏・額面の数字・ホログラム・すかし・識別マーク・番号の7つ
  2. ホログラムは肖像が立体的に回転するものになり、千円札にも初めて付いた
  3. 指で触る識別マークは「形で見分ける」から「位置で見分ける」に変わった

大きさは違う?

まず、2枚を重ねてみます。ずれはありません。日本銀行の資料でも、3つの額面とも大きさは前の券と同じです。

  • 一万円札:縦76mm・横160mm
  • 五千円札:縦76mm・横156mm
  • 千円札:縦76mm・横150mm

お札の長さで額面を見分ける手がかりは、新しい券でも変わらないということです。

顔と裏の図柄はどう変わった?

大きさが同じぶん、最初に目に入る違いは顔です。裏返すと、図柄もすべて替わっています。

額面新紙幣(表/裏)旧紙幣(表/裏)
一万円札渋沢栄一/東京駅(丸の内駅舎)福沢諭吉/鳳凰像(平等院)
五千円札津田梅子/フジ(藤)樋口一葉/燕子花図(尾形光琳)
千円札北里柴三郎/富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)野口英世/富士山と桜

3人の人物については、財務省の説明をまとめた記事にあります。

額面の数字はどう変わった?

次に目立つのが数字です。新しい券は、額面を表すアラビア数字が、表も裏も大きくなりました。

並べると、新しい券のほうが数字がぱっと目に飛び込んできます。

ホログラムとすかしはどう変わった?

光の当て方で見える部分も変わっています。

  • ホログラム(一万円札・五千円札):旧紙幣は四角いパッチ型、新紙幣は帯の形のストライプ型の3Dホログラム
  • ホログラム(千円札):旧紙幣にはなく、新紙幣で四角いパッチ型の3Dホログラムが付いた
  • すかし:旧紙幣は肖像だけ。新紙幣は肖像の背景に、細かい模様の高精細すき入れが加わった

新しいホログラムは、傾けると肖像が立体的に見えて回転します。日本銀行によると、お札に使われたのは世界で初めてです。

ここで気づきにくいのが、千円札の変化です。旧紙幣の千円札にはホログラムそのものがありませんでした。新紙幣で、千円札にも初めてホログラムが付いたことになります。

指で触るマークはどう変わった?

いちばん大きく考え方が変わったのは、目の不自由な人が指で触って額面を見分けるための識別マークです。

額面新紙幣(位置/形)旧紙幣(位置/形)
一万円札左右の中央/斜線左右の下側/かぎ型
五千円札上下の中央/斜線左右の下側/八角形
千円札左下と右上/斜線左右の下側/横棒

表を縦に見ると、違いがはっきりします。旧紙幣は、どの額面も同じ左右の下側にあって、かぎ型・八角形・横棒という形で見分ける作りでした。新紙幣は形をすべて斜線(11本の斜線)にそろえ、マークのある位置で見分ける作りに変わっています。

日本銀行は、新しい形について、前の券より触ったときに分かりやすい形にそろえたと説明しています。旧紙幣の識別マークも、2004年のときに、それまでのすかしからざらつきのある深凹版印刷に変えたものでした。手ざわりの工夫は、2回続けて改められてきたことになります。

お札の番号はどう変わった?

最後に、お札に印刷された番号(記番号)を見比べます。どちらも6桁の数字をアルファベットではさむ形ですが、文字の数が違います。

  • 新紙幣:頭と末尾に2文字ずつ
  • 旧紙幣:頭に1〜2文字、末尾に1文字

番号を並べて数えると、新しい券のほうが、アルファベットが頭と末尾で4文字そろっています。

古いお札も使える?

どちらも使えます。日本銀行は、今出回っているお札は、新しいお札の発行が始まったあとも引き続き使えますと案内しています。財布で2枚が並んでいても、どちらも同じように支払いに出せます。

よくある質問

旧紙幣はまだ発行されている?

日本銀行の「現在発行されている銀行券」の一覧には、2004年のお札も新しいお札と並んで入っています。一方で日本銀行は、2024年7月3日に、2004年のお札の「最終製造券」(最後に作った券)を贈っています。贈り先は、広報に協力した団体などです。新しい製造は終わっていますが、日本銀行の「現在発行されている銀行券」の一覧には今も掲載されています。

新紙幣はいつから?

2024年7月3日から発行されています。くわしくは新紙幣はいつから?にあります。

額面ごとの歴史は?

一万円札の歴史・五千円札の歴史・千円札の歴史にまとめています。

  • 新紙幣と旧紙幣は大きさが同じ。違うのは顔・裏・額面の数字・ホログラム・すかし・識別マーク・番号の7つ
  • ホログラムは肖像が回転する3Dホログラムになり、千円札にも初めて付いた
  • 識別マークは、形で見分ける作りから、位置で見分ける作りに変わった

次に読む