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お札の一生とは?日本銀行と世の中を行き来し、傷んだら裁断されるまで

編集:お金をめぐる編集部 公開 約5分で読めます
お札の一生とは?日本銀行と世の中を行き来し、傷んだら裁断されるまで
目次
  1. お札はどこから世の中に出てくる?
  2. 世の中にはどれくらいのお札がある?
  3. 使われたお札はどこへ戻る?
  4. 戻ったお札は全部捨てられる?
  5. お札の寿命はどれくらい?
  6. 裁断されたお札はどうなる?
  7. よくある質問

いま財布に入っている千円札は、どこから来て、このあとどこへ行くのでしょうか。お札は使われて終わりではありません。日本銀行と世の中の間を行き来して、傷んだら役目を終えます。生まれるまでの話はお札の作り方にまとめたので、ここでは刷り上がったあとの、一枚のお札の旅をたどります。

  1. お札は日本銀行の金庫から、銀行などが当座預金を引き出すことで世の中に出る。このときが「発行」
  2. 使われたお札は銀行などを通じて日本銀行に戻り、機械で本物かどうかや汚れを調べられる。まだ使えるものは、もう一度世の中へ出ていく
  3. 傷んだお札は元に戻せない大きさに裁断される。寿命は一万円札が4〜5年、五千円札と千円札は1〜2年ほど

お札はどこから世の中に出てくる?

旅の出発点は、日本銀行の金庫です。お札は日本銀行の注文で国立印刷局が作り、できあがると、いったん日本銀行の本店や支店の金庫にしまわれます。

金庫を出るのは、銀行などが日本銀行に預けている当座預金を引き出し、お札を受け取るときです。お札が「発行」されたことになるのは、この瞬間です。そのあと、私たちが銀行などで預金を引き出してお札を手にし、買い物や税金の支払いなどに使っていきます。

一枚のお札がたどる道を、順番に並べるとこうなります。

順お札がいる場所
1国立印刷局(作られる)
2日本銀行の金庫(保管)
3銀行など(日本銀行から受け取るときに発行)
4私たちや店・会社(使われる)
5銀行など(預けられる)
6日本銀行(鑑査)
7世の中へもう一度、または裁断

世の中にはどれくらいのお札がある?

旅をしているお札の数は、想像よりずっと多いです。日本銀行によると、2025年の大みそかに、家庭や会社、銀行などで年を越したお札は183.2億枚、金額で120.6兆円でした。

日本銀行はこの量を、積み上げれば約1,832km、富士山の高さで数えると約485倍になると例えています。同じ2025年の1年間に、日本銀行とのあいだで出し入れされたお札も、合わせて182億枚ありました。どれだけのお札を世の中に出すかは、世の中でお札がどれだけ必要とされるか、つまり需要によって決まります。

使われたお札はどこへ戻る?

お店で使われたお札は、いずれ旅の出発点に帰ってきます。日本銀行によると、取引の支払いに使われたお札は、銀行などを通じて、もう一度日本銀行に戻ってきます。

戻ったお札は、日本銀行で鑑査を受けます。銀行券自動鑑査機という機械で、本物かどうかと枚数を確かめ、汚れの具合によって、まだ使えるかどうかを分けていく作業です。

戻ったお札は全部捨てられる?

日本銀行に戻ったからといって、そこで終わりとは限りません。鑑査で「まだ使える」と分けられたお札は、日本銀行の窓口から、もう一度世の中へ出ていきます。いま財布にある千円札も、すでに一度日本銀行に戻ってきたお札かもしれません。

一方、使うのに向かないと判断されたお札は、元に戻せない大きさに裁断され、お札としての一生を終えます。

お札の寿命はどれくらい?

お札の寿命は、額面によってかなり違います。日本銀行によると、平均的な寿命は一万円札で4〜5年ほどです。五千円札と千円札は1〜2年ほどで、一万円札の半分以下です。

違いが出るのは、使われ方です。五千円札と千円札は、おつりとして手渡される機会が多く、そのぶん傷みやすいと日本銀行は説明しています。やり取りの多いお札ほど、傷みが早く進むということです。

裁断されたお札はどうなる?

旅を終えたお札も、すぐに消えるわけではありません。使えないと決まったお札は、日本銀行の本店や支店の中で細かく刻まれます。

刻んだあとのくずの一部は、今はトイレットペーパーなどの材料として再利用されています。それ以外のくずは、一般のごみとして、各地の自治体の焼却施設で燃やされます。お金として世の中を回ったお札が、最後は紙として暮らしの中に戻ってくることもある、ということです。

よくある質問

破れたお札も日本銀行に戻すの?

破れたり燃えたりしたお札は、日本銀行の窓口で、残った面積に応じて引き換えてもらえます。基準は破れたお札の記事で紹介しています。

世の中に出すお札の量はどう決まる?

日本銀行によると、お札をどれだけ出すかは、世の中でどれだけお札が必要とされるかで決まります。たとえば、景気がよくなって毎日の買い物や会社どうしの小さな取引が増えると、お札の需要は高まると考えられています。お札には利子が付きませんが、安全で、すぐに使える資産でもあります。そのため、ほかの資産の利回りなども、お札の需要に影響すると日本銀行は説明しています。

お札は毎年どれくらい作られている?

作られる枚数や製造費はお札の製造枚数と製造費で、作っている国立印刷局については国立印刷局とはで紹介しています。

  • お札は日本銀行の金庫から、銀行などが当座預金を引き出したときに発行され、預金の引き出しで私たちの手元に届く
  • 使われたお札は日本銀行に戻り、機械で本物かどうかと汚れを調べられる。使えるものはもう一度世の中へ、使えないものは裁断される
  • 寿命は一万円札が4〜5年、五千円札と千円札は1〜2年ほど。裁断くずの一部は、トイレットペーパーなどに生まれ変わる

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