昭和64年は、1989年1月1日から1月7日までの7日間しかなかった年号です。造幣局の製造枚数表で昭和64年の欄を合計すると、2億7,417万枚です。同じ1989年の平成元年の約17分の1で、50円玉と100円玉の欄は0千枚でした。
- 昭和64年は1月1日から1月7日までの7日間。1月8日に平成に変わった
- 造幣局の表では、昭和64年欄の合計は2億7,417万枚。平成元年の約17分の1
- 50円玉と100円玉は、造幣局の表で0千枚。作られていたとしても500枚未満
01 昭和64年はなぜ7日間しかない?
昭和64年の年号が短いのは、年の途中で元号が変わったからです。元号を平成に改める政令は1989年1月7日に公布されました。
この政令には「公布の日の翌日から」施行すると書かれています。施行されたのは1月8日です。そのため昭和64年は、1月1日から1月7日までの7日間で終わりました。
年号そのものが7日間しかなかった年です。造幣局の表を見ると、「昭和64年」と入った硬貨も、ほかの年よりずっと少なくなっています。
02 昭和64年の硬貨は何枚作られた?
造幣局の「年銘別貨幣製造枚数」から、前の年の昭和63年、昭和64年、同じ1989年の平成元年を並べました。単位は表のまま千枚です。
| 硬貨 | 昭和63年 | 昭和64年 | 平成元年 |
|---|---|---|---|
| 1円玉 | 1,269,042 | 116,100 | 2,366,970 |
| 5円玉 | 396,120 | 67,332 | 960,660 |
| 10円玉 | 618,112 | 74,692 | 666,308 |
| 50円玉 | 109,112 | 0 | 245,000 |
| 100円玉 | 363,112 | 0 | 369,000 |
| 500円玉 | 148,218 | 16,042 | 192,852 |
| 合計 | 2,903,716 | 274,166 | 4,800,790 |
昭和64年の合計は2億7,417万枚です。平成元年の48億79万枚と比べると約17分の1、昭和63年の29億372万枚と比べても約10分の1しかありません。
6種類の中で多いのは1円玉で、1億1,610万枚。いちばん少ないのは、数字の入っている4種類のうちでは500円玉の1,604万枚です。
03 昭和63年と比べて、どの硬貨がどれだけ少ない?
同じ「少ない」でも、硬貨によって減り方が違います。昭和64年の枚数が、昭和63年の何%にあたるかを硬貨ごとに計算しました。
- 1円玉:約9%
- 5円玉:約17%
- 10円玉:約12%
- 500円玉:約11%
- 50円玉・100円玉:0千枚
割合でいちばん多く残っているのは5円玉で、昭和63年の約6分の1です。いちばん少ない1円玉は約9%で、枚数そのものは6種類で最も多いのに、割合では最も小さくなっています。
04 50円玉と100円玉の昭和64年はある?
造幣局の表では、昭和64年の50円玉と100円玉は「0」です。前の年にも次の年号にも数字が入っているのに、この2つだけが0千枚になっています。
この表は千枚未満を四捨五入しています。0千枚だけでは、実際に0枚だったのか、千枚未満の端数があったのかまでは分かりません。表の丸め方から、あったとしても500枚未満です。同じ読み方は、ギザ10とはの昭和31年でもしています。
なぜこの2つが0千枚なのかは、造幣局の表からは分かりません。なお、この表には記念貨幣は入っていません。
05 7日間にしては少ない?多い?
見方を変えると、別の姿も見えてきます。1989年の年号は、昭和64年と平成元年の2つです。この2つを合わせた枚数のうち、昭和64年は約5%でした。
一方、7日間は365日のうちの約2%です。日数の割合だけで考えるより、昭和64年の硬貨は多く作られていたことになります。
ただし、昭和64年の硬貨がいつ、どのように作られたのかまでは、この表には書かれていません。ここで言えるのは、年号ごとの枚数を比べるとこうなる、というところまでです。
06 昭和64年の硬貨は今も使える?
昭和64年の1円玉・5円玉・10円玉は、今と同じ種類の硬貨です。500円玉は1982年に出た白銅の500円玉で、日本銀行の「有効な貨幣」の一覧に入っています。
財布から昭和64年の硬貨が出てきても、額面どおりに支払いに出せます。
07 よくある質問
昭和64年の硬貨の見た目は、ほかの年と違う?
違うのは年号だけです。図柄は同じ種類の硬貨と変わりません。6種類の図柄は硬貨の絵柄の意味にあります。
平成元年の硬貨も少ない?
少なくありません。平成元年の硬貨は合わせて48億79万枚で、昭和63年の29億372万枚より多く作られています。昭和63年・昭和64年・平成元年の3つを比べると、昭和64年だけが大きく少なくなっています。
昭和64年の500円玉はどの500円玉?
1982年に出た白銅の500円玉です。歴代の500円玉の違いは新旧500円玉の違いで比べています。
- 昭和64年は、1989年1月1日から1月7日までの7日間だけの年号
- 造幣局の表では、昭和64年欄の合計は2億7,417万枚。平成元年の約17分の1
- 50円玉と100円玉は0千枚。そうなったわけは表からは分からない

