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硬貨に穴があるのはなぜ?5円玉と50円玉に穴があいた時期と3つの理由

編集:お金をめぐる編集部 公開 約5分で読めます
硬貨に穴があるのはなぜ?5円玉と50円玉に穴があいた時期と3つの理由
目次
  1. 穴があるのはどの硬貨?
  2. 穴をあける3つの理由は?
  3. 5円玉の穴はいつから?
  4. 50円玉の穴はいつから?
  5. 穴の大きさは?
  6. ギザとの違いは?
  7. よくある質問

財布の小銭を手のひらに広げると、穴のあいた硬貨が2種類だけ混ざっています。5円玉と50円玉です。ほかの4種類にはない穴が、なぜこの2種類にだけあるのか。造幣局の説明をたどると、どちらの穴にも、取り違えを防ぐためのはっきりしたきっかけがありました。

  1. 穴をあける理由は3つ。ほかの硬貨と見分けるため、偽造を防ぐため、そして材料を節約するため
  2. 5円玉の穴は1949年から。形のよく似た1円黄銅貨と見分けるためだった
  3. 50円玉の穴は1959年から。同じ銀白色の100円銀貨と見分けるためだった

穴があるのはどの硬貨?

今つくられている6種類の硬貨のうち、穴があるのは5円玉と50円玉の2種類です。造幣局は、穴のことを正式には「孔(こう)」と書いています。

硬貨直径穴の大きさ素材
5円玉22mm5mm黄銅
50円玉21mm4mm白銅

穴の大きさは、5円玉のほうが1mm大きくなっています。直径に対する割合でいうと、5円玉の穴は直径の約4分の1、50円玉は約5分の1。面の広さで比べると、穴の部分は5円玉で約5%、50円玉で約4%にあたります。

穴をあける3つの理由は?

造幣局は、硬貨に穴をあける理由として3つを挙げています。

  • ほかの硬貨と見分けるため
  • 偽造を防ぐため
  • 材料を節約するため

最初の2つは、硬貨の縁のギザと同じ理由です。3つ目の材料の節約は穴ならではの理由で、造幣局はこれを「大きな理由の一つ」としています。ただ、穴によって1枚あたりどれだけ材料が減るかまでは、公表されていません。

ここからは、5円玉と50円玉がそれぞれいつ、何と見分けるために穴をあけたのかを見ていきます。

5円玉の穴はいつから?

5円玉は、最初は穴のない硬貨でした。最初の5円玉が出たのは1948年。表には国会議事堂が描かれ、大きさは直径22mm、素材は黄銅でした。

ところが同じ1948年に、橘がデザインされた1円の黄銅貨も、穴のない直径20mmで生まれていました。素材は同じ黄銅で、大きさの差は2mm。この2つが見分けにくかったため、翌1949年、5円玉は直径22mmのまま穴をあけることになりました。このとき絵柄は今と同じになり、文字だけが楷書体でした。

10年後の1959年、文字だけが今のゴシック体に改められます。変わったのはそこだけで、これが今の5円玉です。穴のない5円玉が今の形へ切り替わるまでの期間は、わずか1年ほどでした。

50円玉の穴はいつから?

50円玉も、最初は穴がありませんでした。1955年に生まれた最初の50円玉はニッケル製で、菊のデザイン、直径は25.0mmでした。

2年後の1957年に、100円の銀貨が出ます。色はどちらも銀白色、縁にはどちらもギザ。並べると、100円銀貨と50円ニッケル貨はよく似ていました。見分けにくいという意見が出始めたため、1959年、50円玉は穴あき・ギザなしに変わります。この穴あき50円玉の菊は、今のデザインとは違って、花を真上から見た形でした。

今の50円玉になったのは1967年です。銀が世界的に不足したことなどから、100円玉と50円玉は、安定して手に入る白銅に素材を変えることになりました。このとき50円玉は直径21mmになり、穴とギザの両方がつきました。一方の100円玉は、穴なし・ギザありの直径22.6mmです。硬貨の大きさの決まり方は硬貨の大きさの記事にまとめています。

年5円玉50円玉
1948年穴なしで登場―
1949年穴あきに―
1955年―穴なしで登場
1959年書体がゴシック体に穴あき・ギザなしに
1967年―白銅・穴あき・ギザありに

穴の大きさは?

今の5円玉の穴は5mm、50円玉の穴は4mmです。手に取ると、5円玉の穴のほうがわずかに大きく見えるはずです。

重さで比べると、5円玉は3.75g、50円玉は4gです。直径は5円玉のほうが1mm大きいのに、重いのは50円玉のほうです。重さの差の内訳は、造幣局の資料には書かれていません。硬貨ごとの大きさや重さは5円玉の図書館ページと50円玉の図書館ページにまとめています。

ギザとの違いは?

縁のギザも、今は「ほかの硬貨と見分けるため」と「偽造を防ぐため」につけられています。ギザの始まりは別のところにあり、金や銀でできた硬貨の縁を削り取られないようにすること、またはその時代の最高額面の硬貨だと示すことが目的でした。ギザのある10円玉の話はギザ10とはにあります。

なお、ギザの数は、偽造防止に関わるため公表されていません。造幣局は、硬貨は素材・大きさ・重さ・ギザの有無・穴の有無などを組み合わせて、見分けやすくしていると説明しています。

よくある質問

5円玉の穴の周りの絵柄の意味は?

稲穂・歯車・水の絵柄の意味は硬貨の絵柄の意味にまとめています。

1円玉はいつから今の形?

今のアルミの1円玉は1955年からです。生まれるまでの経緯は1円玉はなぜアルミ?にあります。

  • 穴の理由は、ほかの硬貨と見分ける・偽造を防ぐ・材料を節約するの3つ
  • 5円玉は1949年、1円黄銅貨と見分けるために穴あきに。50円玉は1959年、100円銀貨と見分けるために穴あきに
  • 今の穴は5円玉が5mm、50円玉が4mm。ギザの数と、穴で減る材料の量は公表されていない

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